スニーカーってどんな靴のこと?知っておきたい語源や歴史を紹介!241114
スニーカーってどんな靴のこと?知っておきたい語源や歴史を紹介!
スニーカーの語源や歴史についてお伝えします。スニーカーは、男女問わず幅広い年代から親しまれているアイテムです。スポーツやファッションの一部として愛用されていますが、スニーカーとはどのような靴を指すのか具体的には知らない、という方も多いのではないでしょうか。スニーカーの定義や語源、歴史についても詳しく紹介します。
スニーカーとは
スニーカーとは、ゴム底の布製または革製の運動靴の総称です。スニーカーのアッパー部分は、キャンバス地やスエード、メッシュなどさまざまなので、厳密な定義はありません。ソールの厚みや吐き口の高さなど多彩な種類があるため、用途に合わせて自由に選べるでしょう。アウトドアブランドやスポーツブランド、ファッションブランドなど、さまざまなタイプのスニーカーが販売されています。
スニーカーの語源・由来
スニーカーの語源は「sneak(スニーク)」と言われており、忍び寄るという意味があります。ソールがゴム素材のため、足音を立てずにそっと忍び寄ることができるのが由来です。忍び歩く人ということから、スニーカーと呼ばれるようになりました。
スニーカーの歴史
スニーカーの歴史は、ソール部分のゴムが発明されたことにより始まりました。スニーカーと呼ばれるようになったきっかけや歴史など、詳しく紹介します。
■1839年チャールズ・グッドイヤーが硬化ゴムを発明
1839年チャールズ・グッドイヤーが硬化ゴムを発明したことが、スニーカーの歴史の始まりです。チャールズ・グッドイヤーは、硫黄を混ぜた天然ゴムを加熱することで耐熱性が上がり、力を加えても元に戻る弾性と気温の影響を受けないということを発見しました。高温で靴底にゴムを接着できる技術が生まれたことが、その後のスニーカー誕生につながりました。
■1893年スニーカーの原型が誕生
1893年には、ボート競技用に開発されたキャンバス地のラバーソールの運動靴が発明されました。このボート競技用の運動靴が、スニーカーの元祖と言われています。世界的にスニーカーと呼ばれるようになるのは、100年近く後の話です。
■1895年陸上用スパイクの誕生
1895年靴底に1インチの釘を打ち付け、滑りにくく地面を蹴り上げることに特化した陸上用スパイク「フォスター・デラックス・スパイク」が誕生しました。後のReebok創設者ジョセフ・ウィリアム・フォスターが製作した陸上用スパイクは、人類初のスニーカーと言われています。当時のスニーカーは、スポーツするときに履く靴を指しており、現代のようなファッションの一部としてではなく、機能性が重視されていたことが特徴です。
■1916年Keds(ケッズ)によりスニーカーと呼ばれ始める
1916年に創業したKeds(ケッズ)が、静かに忍び寄ることができる靴として「スニーカー」という言葉をキャッチコピーにしました。スニーカーは、より静かな靴というセールスポイントをアピールするために生まれた言葉です。Kedsのキャッチコピーは、スニーカーという呼称を世界的に広めた出来事と言えるでしょう。スニーカーが誕生する前の靴は、革靴を指すことが一般的でした。革靴を履いて歩くと「カツッ」と音がしますが、ソールにゴムが使用されているスニーカーは、履いて歩いても音が出にくく静かに忍び寄れる画期的な靴でした。
■1917年世界初のバスケットボールシューズ誕生
1908年創業のConverse(コンバース)が、世界初のバスケットシューズ「キャンバスオールスター」の開発に成功しました。当時のConverseは、雪や雨の中でも作業できるラバーシューズを製造する会社でしたが、通年で販売できるアイテムとして、バスケットボールシューズを製造しました。
■さまざまなブランドが誕生し進化を遂げたスニーカー
1900年代には、New Balance(ニューバランス)やReebok(リーボック)、Nike(ナイキ)、Vans(バンズ)など、さまざまなブランドが誕生しました。1920年には、ダスラー兄弟商会が設立されましたが決裂し、兄のルドルフはPuma(プーマ)、弟のアドルフはadidas(アディダス)をそれぞれ設立し、世界的なスポーツブランドに成長させました。1971年BRS(ブルーリボンスポーツ)社から社名を変更し、Nikeが創業。1985年マイケル・ジョーダンのシグネチャーシューズとして発売された「エアジョーダン」は、Nikeを代表する人気シリーズです。1995年には、最新テクノロジーが搭載された「エアマックス95」が発売され、日本ではエアマックス狩りという社会現象を引き起こすほどの大ブームが起こりました。スニーカーブームにより、ファッションの一部として、日常的にスニーカーを履く人が増えました。
まとめ
この記事では、スニーカーとはどんな靴を指すのか、語源や歴史についてお伝えしました。スニーカーは、ゴム底の布製または革製の運動靴の総称なので、厳密な定義はありません。スニーカーの語源は「sneak(スニーク)」と言われており、忍び寄るという意味があります。ソールがゴム素材のため、足音を立てずにそっと忍び寄ることができるのが由来です。Kedsが静かな靴ということをアピールするためにキャッチコピーに使用したことで、世界的にスニーカーと呼ばれるようになりました。普段何気なく履いているスニーカーの歴史を知ることで、より愛着が湧きますね。