スニーカーと関係深いカルチャーは?ヒップホップの象徴である理由!240117
スニーカーと関係深いカルチャーは?ヒップホップの象徴である理由!
スニーカーと関係深いカルチャーについてお伝えします。スニーカーは、さまざまなカルチャーの影響を受けながら、時代とともに進化してきました。現代ではファッション以外にも、希少モデルを収集するなどの楽しみ方があります。幅広い年代が愛用しているスニーカーに大きな影響を与えたカルチャーについて、詳しく紹介します。
スニーカーとストリートカルチャーとの深い関係
ストリートカルチャーとは、1970年代にアメリカニューヨークのブロンクス地区で生み出されたカルチャーです。ストリートカルチャーは、後にさまざまな分野に影響を与え、スニーカーとの結びつきも強い文化です。スニーカーとストリートカルチャーとの深い関係について、詳しく紹介します。
■ストリートカルチャーとは
ストリートカルチャーは、1970年代にアメリカニューヨークのブロンクス地区で、アフリカ系・ラテン系アメリカ人などの若者たちによって生み出されました。ヒップホップやスケートボードなどのカルチャーを基盤とする文化です。人種差別や貧困、ドラッグなどの社会的困難に抗う手段として、スタイルが確立されました。ファッションやアート、デザインなど、さまざまな分野に影響を与えたカルチャーだと言えるでしょう。
■スニーカーはヒップホップファッションの象徴
ストリートカルチャーと強い結びつきがあるヒップホップファッションにおいて、ラッパー独自のスタイルやファッションをアピールできるスニーカーは、欠かせない重要アイテムです。「ラッパーならピカピカに磨き上げたスニーカーを履け」と言われるように、スニーカーはラッパーの象徴です。高価なレアスニーカーを履くことで、経済的な成功や地位をアピールできるため、ステータスの象徴の役割もあるでしょう。ヒップホップは音楽だけでなく、ブレイクダンスやグラフィティ、バトル、ファッションなど、文化的な要素を含みます。激しいパフォーマンスが魅力のブレイクダンスでは、耐久性が高く動きやすいスニーカーが好まれていました。
■アディダスのスーパースターがブレイク
ニューヨークのラップグループRUN DMC(ランディ・エム・シー)のアディダスのジャージに太いゴールドチェーン、アディダススーパースターを着用したファッションスタイルが、ヒップホップ好きの若者を中心にブレイクしました。1986年にリリースされた「My Adidas」をきっかけにRUN DMCとアディダスは、スポンサー契約を締結しました。ヒップホップが音楽だけでなく、ファッションとしても注目を集めるようになったきっかけの出来事だと言えるでしょう。アディダススーパースターは、ヒップホップシーンにおいて象徴的なスニーカーのひとつです。アディダスの他にも、ナイキのエア・ジョーダンやエア・フォース1、リーボックのクラシックなど、さまざまなスニーカーがラッパーたちに支持されました。
■ラッパーに愛されるNIKE「エア・フォース1」
NIKEの「エア・フォース1」は、成功のシンボルと言われており、ラッパーからの絶大な人気を誇るスニーカーです。あえて汚れが目立ちやすい白のスニーカーを、ピカピカに磨き上げて履くことがラッパーの哲学です。ステージに上がる度に新品を購入するラッパーもいるほど、世代を越えて多くのラッパーが「エア・フォース1」を着用しています。
■ラッパーとスニーカーブランドの限定コラボレーションモデル
2000年代には、ヒップホップアーティストがスニーカーをプロデュースしたり、デザインしたり、ブランドとコラボレーションするなど、音楽とファッションの間に新たな関係が築かれました。ファッションを通じて、独自のスタイルやメッセージを発信できる自己表現の手段のひとつでもあります。ラッパーとのコラボスニーカーは、数量限定など入手困難なケースが多く希少なため、プレミア価格で取り引きされることも少なくありません。現代の最高峰ラッパーであるトラヴィス・スコットとNIKEのコラボや、ファッションアイコンとしてもカリスマ性を発揮するカニエ・ウエストが手掛けるイージーなど、新作スニーカーが発売する度に即完売する爆発的な人気を誇るモデルもあります。バスケの神様マイケル・ジョーダンのシグネチャーモデル「エア・ジョーダン」も、人気ラッパーとのコラボが盛んなモデルです。
まとめ
この記事では、スニーカーと関係の深いカルチャーについてお伝えしました。スニーカーは、1970年代にアメリカニューヨークのブロンクス地区で生まれたストリートカルチャーの影響を大きく受けています。ヒップホップにおいてスニーカーは、ファッションを通じて独自のスタイルやメッセージを表現することができる重要アイテムです。アディダスのスーパースターやNIKEのエア・フォース1など、世代を越えてラッパーから愛され続けているモデルも多いでしょう。ヒップホップアーティストがスニーカーブランドとコラボレーションしたり、プロデュースしたり、ラッパーとの限定モデルは入手困難な希少アイテムです。ヒップホップカルチャーの影響を受けて進化してきた歴史を知ることで、時代を越えて愛され続けているスニーカーへの理解が、さらに深められたのではないでしょうか。