90年代スニーカーブームについて

スニーカー好きな方々のあいだで「伝説の時代」とも呼び声が高い時代の一つが、
「90年代スニーカーブーム」です。

1990年代はマイケル・ジョーダンを主役とした米プロバスケットボールリーグ・NBAの人気の絶頂期で、彼が着用していたモデル「AIR JORDAN」シリーズもまた、爆発的な人気を誇っておりました。

また、90年代スニーカーブームはアメリカだけでの出来事ではなく、世界中で巻き起こっておりました。
その中でも、「NIKE・エアマックス」を主役とする日本での90年代スニーカーブームは、「エアマックス狩り」という言葉が生まれるほどの一大ムーブメントとなりました。

そこでこの記事では、90年代スニーカーブームについて、一体どのようなものだったのか、またどのような背景でブームに至ったのか、NIKEをはじめとする各スニーカーメーカーの動向などを交えて振り返って見たいと思います。

90年代スニーカーブームとは一体何? 起こった背景は?

90年代スニーカーブームとは、1990年代、特に90年代後半に起こった、空前のスニーカーブームのことを指します。

この90年代には何が起こっていたかというと、一つはマイケル・ジョーダンを主役とした米プロバスケットボールリーグ・NBAの人気が挙げられるでしょう。
90年代はNBAの絶頂期とも言え、当時のNBAのトッププレイヤーであるジョーダンが着用していたモデル「AIR JORDAN」シリーズもまた、爆発的な人気を誇っておりました。

また、ジョーダンが当時所属していたチーム「シカゴ・ブルズ」の選手の多くが着用していた、当時の最先端機能を備えたスニーカー「エア・フォース」、「エア・ズーム」などの「エアシリーズ」をはじめ、NIKE製のスニーカーには大変な人気がありました。

ブルズのトップ選手に憧れたファンがNIKEスニーカーをこぞって購入するなど、90年代はNIKE一強時代になるかに思えましたが、プーマをはじめとする他のスニーカーメーカーもただ黙っているわけではありませんでした。

NIKE一強時代に一石を投じるためには、生半可な製品で対抗できるはずがなく、相当な企業努力が求められることは間違いないでしょう。

そこで、「Adidas」「PUMA」「Reebok」「New Balance」などの大手メーカーはNIKEのスニーカーに対抗するべく、デザイン性だけでなくクッション性・防水性などの機能面を強化した「ハイテクスニーカー」を各々がこぞって開発・販売しました。

ゆえに90年代のスニーカーブームについては、
「NIKE vs 全メーカー」の図式のもと、デザイン性と高機能性を兼ね備えたスニーカーが多数生み出されたことによるものと言えそうです。

90年代スニーカーブームについて 日本では?

90年代スニーカーブームは日本でも凄まじい盛り上がりを見せていました。

実は日本のスニーカー文化はとても浅く、スニーカーが一般に認知され始めるのは1980年代になってからとされており、スニーカー自体があまり普及していなかったようです。

しかし、そこからの盛り上がり方が凄まじく、斬新なデザインと高機能性が持ち味の1985年発売の「AIR JORDAN 1」の登場により、スニーカー人気に一気に火が付きました。

以降、「AIR JORDAN」シリーズが発売される度に日本でのNIKE人気は高まっていくのですが、NIKEの人気を不動のものとしたのが1995年発売の「エアマックス95」です。

「エアマックス95」の日本での人気を後押ししたのはインフルエンサーによる影響です。

当時はドラマやCMで木村拓哉さんをはじめとする数多くのインフルエンサーがこぞって「エアマックス95」を着用しており、彼らのファンが「エアマックス95」を購入する事例が後を絶ちませんでした。

「エアマックス95」の中でも特に人気だったのがイエロー・グラデーションの「NEON YELLOW」、通称「イエグラ」と呼ばれるモデルです。

 

 

この「イエグラ」の人気は凄まじく、当時の「イエグラ」は定価の何十倍ものプレ値で取引されることがほとんどで、大変希少価値の高く入手機会が限られるモデルでした。

そこで起こったのが、「イエグラ」を履いている人物を複数で襲い強奪する、
「エアマックス狩り」と呼ばれる行動で、一躍社会現象となるほどでした。

なお、奪われた「イエグラ」はその後換金されたり、強奪犯がそのまま着用したりと
犯人によってまちまちであったとされています。

90年代スニーカーブームについて：まとめ

ここまで90年代スニーカーブームについて解説してまいりましたが、いかがでしたでしょうか?

2020年代現在は空前のスニーカーブームに湧いていますが、1990年代も現在に負けず劣らずのスニーカーブームに湧いていたことが伝わったのではと思います。

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